総務の仕事「総務って、何やってるの?」
目次
はじめに : 総務の仕事って幅広い!
「総務って、何やってるの?」
「これって総務さんの仕事?」
いくつか職場を変わりましたが、この2つの質問は、どの職場でも聞かれた質問です。
回答は「いろいろ」と、笑顔で答えることです。
もしくは「4大経営資源、ヒト・モノ・カネ・情報の内、モノの管理をしています」。
はたまた「皆さんが、安心して働きやすくなるように、職場環境を整えています」。
四角四面な回答であれば「職務分掌規程をみてください」でしょうか。完全に嫌われるので、オススメできませんが。。。
さまざまな回答はあると思いますが、すべて正解だと思います。
さまざまあるがゆえに、回答は1個ではありません。
それもそのはず。総務の業務範囲は、非常に幅広いので、一言で回答することは、非常に難しいのです。
さらに、多くの会社で、職務分掌規程の総務の箇所には、この一文があるでしょう。
「その他、他部門に属さない業務および特命事項」
つまり、どこの部門にも属さない仕事、どこの仕事かわからないと、「総務の仕事」になるのです。また、「よくわならないから、とりあえず総務」と言われるゆえんでもあります。
極端な表現をしてしまえば、総務の職務領域は『無限』です。
そのため、「総務って、何やっているの?」この質問には『俺流』の回答をするしかありません。
総務のあるべき姿・・・?
私見では、攻めの総務であれば、どんどん仕事を見つけていって、定型化、マニュアル化して、その業務遂行に適した部門へ仕事をパスする。
この繰り返しが、本来の総務のあるべき姿の1つだと思います。
・・・とはいえ、ベンチャー企業、公益法人、上場企業(JASDAQ/東証二部/東証一部)、すべての企業で、総務の業務範囲が異なります。
総務の役割もいろいろなパターンがある
そもそも、「総務」と一口に言っても、たとえば、以下のパターンがあります。
・純粋な総務
・総務 + 法務
・総務 + 人事労務
・総務 + 経理
・総務 + システム
・総務 + 秘書/役員室
・総務 + IR(株主対応や、東京証券取引所対応など)
・総務 + 広報
具体的な総務の仕事
私は、純粋な総務を経験してきました。総務の仕事の一例として、実際に私が経験した業務範囲をご紹介いたします。
・株主総会の準備
・取締役会の準備
・ファシリティ管理
・社屋移転、引越し
・ビルオーナーとの折衝
・他社とのトラブル解決
・毎月のオフィス設備点検の社内通知/調整
・セミナールームの開設/管理
・消防計画/防災訓練の策定
・災害時初動対応マニュアル
・BCP
・稟議書の申請対応
・規程の作成/運用
・リース物件の管理
・イベントの運営
・固定資産管理
・契約業務(賃貸借/自動車/秘密保持契約書【通称:NDA】など)
・文書管理/保管(契約書含む)
・捺印申請管理
・顧客情報管理
・日常の消耗品管理
・福利厚生制度の導入
・慶弔対応
・日常の消耗品管理
・クレーム対応
・子会社管理
・交通事故対応
・行政調査対応
・特殊暴力防止対策協議会
・ごみの分別の周知
・携帯電話管理
・固定電話費用の管理
・コストカット
その他にも、知っている範囲だと、以下の業務も含まれますね。
・代表電話対応
・名刺作成
・社員証の作成
・入館証/セキュリティカードの管理
・費用の部署負担割振り
・出張手配
・保険の加入
(自動車保険/役員損害賠償保険【通称:D&O】/
生産物賠償責【通称:PL保険】/旅行保険)
・部署からのお問合せ対応
こうして見ると、自分でも気分が悪くなるほどの業務の種類です。。。
上記の業務の中では、たとえば、固定資産管理は経理が担当していたり、
福利厚生は人事部が担当していたり、契約業務は法務部が担当したりしますね。
オススメの本
これらを体系的にまとめてある本は、コチラになります。
書籍名:マンガでやさしくわかる総務の仕事
著者 :豊田健一、青木健生、島津蓮
書籍名:図解でわかる部門の仕事 改訂版 総務部
著者 :下條 一郎
おわりに : 「総務って、何やっているの?」
冒頭の質問に戻りますが、これだけ多くの種類の業務を行っていると、
「総務って、何やっているの?」
この質問には、『俺流』の回答をすることが最善だと思います。
現在、総務で働かれている「貴方・貴女」。
そして、「総務って、何やっているの?」と、お思いの他部門の「貴方・貴女」。
なんとなく、総務のお仕事を、知っていただけたでしょうか。
繰り返しになってしまいますが、もちろん、
「すべての企業の総務が上記を行っている」と、いうワケではありません。
それぞれの企業で、総務部が担当する業務は異なります。
今後、そんな総務の仕事を進めるうえで、うまくいった方法、失敗した方法も含めて、「総務の仕事」や「総務に従事しているあなたへ役立つ」情報をお伝えしたいと思います。
ここまで、お読みいただきまして、ありがとうございました。