総務の仕事その3:「防災訓練って、面倒くさい?」 第6回-防火・防災点検【年次業務】-
目次
- はじめに : 総務の仕事その3「防災訓練、消防対応」
- 「防災訓練・消防対応って、具体的に何をやるの?」
- 1.会社が入居しているビルの規模を確認します
- 2.防火管理者・防災管理者の資格を取ります
- 3.消防計画を作ります
- 4.防火・防災点検【日次業務・年次業務】
- オススメ・・・というか私が欲しいと思う防災用品
はじめに : 総務の仕事その3「防災訓練、消防対応」
以前、「総務って、何やってるの?」という記事を書きました。
その回答の1つが、「防災訓練、消防対応」です。
「防災訓練・消防対応って、具体的に何をやるの?」
防災計画・消防対応は、大きく分けて以下のことを行っています。
- 会社が入居しているビルの規模を確認します。
- 防火管理者・防災管理者の資格を取ります。
- 消防計画を作ります。
- 防火・防災点検【日次業務・年次業務】をします。
- 防災訓練をします。
1.会社が入居しているビルの規模を確認します
2.防火管理者・防災管理者の資格を取ります
3.消防計画を作ります
4.防火・防災点検【日次業務・年次業務】
消防計画を作ったら、消防計画の中に、日次業務と、年次業務も記載します。
記載した消防計画に沿って、対応を進めます。
日次業務
上記は以前のブログをご覧ください。
年次業務
年次業務は、たとえば下表に基づいて実施します。
建物構造、防火上の構造、避難施設等、火気設備・器具、電気設備・器具、危険物施設など、多岐にわたります。
詳細は、それぞれの項目にわかりやすく書いてあるので、ご確認いただきたいと思います。ここでは、ざっくりと各点検項目をご紹介します。
〈東京消防庁のホームページURL〉https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/drs/ss_jirei/20_kai.pdf
建物構造
建物構造の点検とは、建物にヒビや傾き、腐食がないかを確認します。
防火上の構造
防火上の構造の検査とは、耐火構造の外壁や、消防設備が正常稼働するかを確認します。
ここは、消防設備の確認は自分ではできないので、消防設備の有資格者への相談をオススメします。
避難施設等
避難施設等の検査とは、一言でいうと、避難経路がきちんと確保されているか。避難経路に設置されている手すりや、非常用照明がバッテリーで作動するかを確認します。
避難経路の確保は自分で確認ができます。
ただし「非常用バッテリーの交換くらい自分でやるわぃ!!」 という会社の方針があれば、以下の業者さんから購入されてはいかがでしょうか。
防衛省をはじめ上場企業等とも取引しているような業者さんのようです。
火気設備・器具
火気設備・器具の検査は、主に厨房機器の手入れをしているかの確認と、暖房器具を確認します。
電気設備・器具
電気設備・器具の検査は、変電設備の確認と、電気器具の確認です。
ビルには、ブレーカーなどの電気基盤を集められた部屋があります。通称「EPS(Electrical Piping Shaft)」といいます。
事業の都合でEPS内に変圧器があった場合、稼働に問題ないか状況を確認します。
また、オフィス内では、タコ足配線を行っていないかを確認します。
そもそもタコ足配線がNGな理由
- タコ足配線がNGな理由は、設計された電気量以上の電気機器を使うことで、電力負荷が過剰にかかることで、熱を持ち発火する可能性があるためです。
- さらに、タコ足配線をすると、大元の電源タップは、管理されない傾向があります。放置されるので、いつの間にかホコリがたまり、ホコリが湿気を帯び電源タップがショート(電流がきちんと処理されず)して、過剰な負荷がかかり、発火する可能性があるためです。
こちらは、確認をするといっても総務自身ですべてを確認する事は、ほぼ不可能です。
各自衛消防隊の火元確認者等にお願いして、確認をし、取りまとめることをお勧めします。
危険物施設
危険物施設の検査とは、危険物を扱う設備に腐食がないか、危険物を取り扱っている看板があるかを確認します。
自主検査チェック表「閉鎖点検等」のまとめ
自分で検査できる部分は良いのですが、自分でできない検査はできますが、できない検査は、専門の業者さんにお願いします。
長くなりますので、続きは、次の記事に記載します。
オススメ・・・というか私が欲しいと思う防災用品
キャンプ道具です。キャンプは、災害発生時と同じく、電気・水・ガスのライフラインを自分自身で用意しなければなりません。
そのため、防災用品として、備えておくことのオススメが、テレビで放送されたことがありました。
その中でも、私が欲しいと思う道具は、以下のランタンです。乾電池式ですが、良い点は、ランタン本体から4つのライトを独立して使用すること、携帯電話の充電をできる点です。
家族で、トイレに行きたい人が出た場合、本体からライトを取り外して持ち歩けます。
重宝しそうです。あなたも1台いかがでしょうか。ぜひご検討ください。
引き続き、ご覧ください。よろしくお願いいたします。